直球なんでも感想文!

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『リベロ革命』ってバレーボール漫画の中ではかなり熱い

最近、小学館のアプリでばっかり漫画読んでて、チョイスが偏ってますね笑
(次回はジャンプ系にします)


さて、本作品は現在もサンデーで「BE BLUES!~青になれ~」を連載している田中モトユキさんの描く、バレーボール漫画です。


僕の中では、小学館の熱血スポ根系マンガの二大巨頭は「めぐみの大吾」「capeta」「シャカリキ!「昴」曽田正人さんと「帯をギュッとね!」「モンキターンの河合克敏さん」、なのですが


その前者の曽田さんの流れを組むのって、この田中さんと、「ファンタジスタ」の草場道輝さんだと思うんですよね(個人的意見です)。


僕の中では田中さんは、どんどん洗練されていって、もう自分の世界を作り上げてるなーと思っています。そんな田中さんの2作目が「リベロ革命」です。


絵も内容も粗いですが、目の離せなさというか、不思議な引力はすでに健在です。


それでは作品に入っていきます。

バレーボールの、名門藤原学園にスカウトされた主人公・幹本要は、そのスカウトが「リベロ」としてのものだったことを知り、その話を蹴る。

そして、県でその次に強い学校に入り「打倒・藤原学園」を目指そうとしますが、名前を間違え弱小校である青海学園に入ってしまう。

それでも諦めないを要の姿に、へっぽこな男子部員たち・女子部(こっちは強い)等の関係者が心打たれ、本気で打倒・藤原学園を目指す物語です。

この頃の田中さんは、今の「BE BLUES!」のような、クール&クレバーな主人公の熱さという感じではなく、前述の「曽田正人」さんのような、とにかく周りをドン引きさせる嵐のような主人公が周囲を巻き込んでいく、というような感じがすごくあります。

ただそんな気配はありながらも、要ってカペタほど頭おかしくないし、すごい人間味が溢れているので、田中さんの目指すものって、やはりクレバーでまともな主人公だったんじゃないかなと感じます。

特にそう思うのは要がチームの為にリベロとなることを選ぶシーンです。
あらすじにも書いた通り、リベロ枠でのスカウトを蹴って物語が始まっているのにも関わらず、自らリベロを選択します。

その過程が、よくある頭の切れちゃっている天才主人公がやる苦悩とかプロセスを吹っ飛ばしての選択ではなく、悩んで考えぬいた末の・・・という人間として当然経るべき過程を経ていて共感も出来ましたし、作者はこういう主人公が好きなんだなと感じました。

また、どこかで書きたいと思いますが、「BE BLUES!」の一条龍はそんな人間の枠をはみ出していない天才の最終形態という感じがしますね。

物語としては、所々の表現がまだ上手くないところもありますが、手に汗握る展開が非常に多いですし、部員達の葛藤、成長というのも非常に見ごたえがあります!

また、この作者のマンガだと絶対いい感じの爽やかなラブコメ要素を入れてくるんですが、毎回こう、すっきりしないというか、「もっとやれ!笑」という感じで、ちょっと濁されてしまうのですが、それもなんか青春て感じで好きな人もいるかもしれません笑

そんなこんなで巻数は少ないですが、なんかボリューミーに感じる作品になってますので、是非読んでみてください!